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祭りの後の余韻

東京駅に戻ったのは、4時少し前だった。

 

 楽しかったデートも終わり、私たちにはお祭りの後の寂しさに似た空気が漂っていた。

 

 

 午前中、私たちが初めて顔を合わせた時、二人の間には少し距離があった。だが、今はその距離がぐっと縮まっている。周りには新幹線を待つ人の列があるのに、まるで二人だけしかいないように、私たちは身体を密着していた。

 

 

 デート中もなかなか手を繋ぐこともできず、いや、そもそも中年のカップルが手を繋ぐなんて恥ずかしいと思っていた。でも、実際に千夏に会ってみると、自然に手を繋げることが出来た。手を繋ぎたいと思ったのだ。

 

 

 

(次は何時会えるのだろうか。その前に、次なんてあるのだろうか?)

 

「次、9月になれば会えるかも。また会ってくれる?」

 

 

 千夏が私を見上げながら言った。

 

「うん、僕もまた会いたい」

 

「電話もしたい。夕方の早い時間帯だったら、夫も帰ってきてないから。声も聞きたい」

 

「分かった。水曜日なら僕も定時で帰れるし、話せると思う」

 

 

 二人の手と手が絡み合う。新幹線が到着し、次々と乗客が車内に流れていくのに、私たちはまだホームに残っていた。

 

 

 益々こみ上げてくる名残惜しさ。やがて、新幹線の発車を知らせるベルが鳴り始めた。

 

 

 

 私は、堪え切れずに千夏を抱き寄せると、軽くキスをした。彼女も背伸びしてそれに応える。

 

 

 ドアが閉まり、千夏の姿が限られた範囲でしか見れなくなる。それも新幹線が動き出すとあっという間に加速して行き、一人取り残されたホームで、私は千夏の余韻に浸っていた。

 

 

 

 こうやって、私たちの遠距離恋愛は始まった。