デリヘル本番 < 出会い系スグ会いたい掲示板

出会い系サイトで遠距離恋愛

 何気ない一言がきっかけだった。

 

『わたし、よく東京にお買い物に行くんですよ』

 

『よかったら、東京でお会いできませんか?』

 

 

 千夏からのメールになるほどと私は思った。

 

 東京なら双方からアクセスし易い。後は時間さえ合わせれば良いのだ。

 

 千夏は平日の昼間しか家を空けられない。ならば私が合わせるしかない。しかし、それは有給休暇を取れば良かった。昔に比べ、今は会社の方が有給休暇を消化しろと煩い。月に一度くらいならどうということはなかった。

 

 

 それからは、お互いに何時にするかというデートプランのメールのやり取りで浮かれる日が続いた。

 

 彼女も子供の行事や時間割によって都合の良い日悪い日がある。私も出来るだけ仕事に支障を来たさない日を選び、月末にその日を決めた。

 

 

 

 千夏から、『写メ送った方が良い?』とメールがあったが、私は敢えてそれを断った。千夏の容姿はきっと私の想像するとおりだと思ったからだ。

 

 会えないのであれば写メをもらったかも知れない。だが、会えるのであれば、その時の為に愉しみは取っておこうと思ったのだ。彼女もまた、私の写メを要求する事は無かった。

 

 

 

『来週だね』

 

 

 

『明後日だね』

 

 

 

『明日だね』

 

 

 

 私たちの交わすメールは、カウントダウンとなっていた。

 

 

 そして、当日。私は上越新幹線のホームで千夏の到着を待っていた。

 

 私も東京までは2時間ほどかかる。少し早めに到着して彼女を待つことにしたのだ。11時調度の新幹線。私の心臓はドックンドックンと音を立てていた。

 

 こんなに緊張したのは、夏希と会うとき以来ではなかったか。去年、出会い系サイトを始めて1年後、こんな形で遠距離恋愛をするなんて考えてもみなかった。それも、一度も顔を合わせたことのない相手と。

 

 

『5号車に乗ってますね』

 

『ピンクのワンピースに白のカーディガンを着てます』

 

 

 千夏から、どの車両にのっているか、どんな服装かを伝えるメールが届き、私はいよいよ鼓動の高鳴りを抑えきれなくなった。

 

 

 私も自分の服装と特徴をメールで千夏に送った。

 

 

 

 

『もう〜、ドキドキして心臓が飛び出しそうです』

 

 

 それは、千夏も同じなのだろう。彼女からも緊張の様子がメールで報告されてきた。

 

 

 

 駅のアナウンスが新幹線が間もなく到着することを告げた。私の緊張は最高レベルに達していた。