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千夏に恋をしている

私には、3通りの選択肢があった。

 

 一つは、千夏が提案した通り、もうお互いに連絡をしないこと。彼女は、サイト内での関係までは断つ必要はないと考えている。ならば、メールが出来なくなるだけで以前の関係は維持できる。

 

 

 二つ目は、千夏を説得して今迄通りの関係すなわち、メールを続けるが、それはあくまでも友達としての関係であり、現実の彼女はキャサリンであるという立場を強調する。

 

 

 三つ目は、キャサリンときっぱり別れて千夏に告白する。そして千夏との関係をこのまま維持する。

 

 以上だ。

 

 

 

 私として一番メリットがあるのは、二番目の選択だろう。千夏との付き合いで精神を満たし、キャサリンとの付き合いで性欲を満たす。これ以上ない選択だ。

 

 もっとも、キャサリンも千夏もそんなこと了承する訳もない。いや、もし二人がそれを認めたとしても、二人の関係はぎくしゃくするだろう。

 

 

 そうなると、三人にとって一番良い選択は、一番目ということになる。千夏と直接連絡は出来なくなるが、それでも私の精神はある程度満たされる。女性二人の関係も崩れることはない。一番現実的な選択だ。

 

 

 

 三番目は・・・一番不味い選択であろう。私は現実の恋人を失い、女性二人の関係は壊れるだろう。サイトでできた友達にも影響を及ぼすことは必至だ。

 

 

 

 現実的ではない。

 

 

 

 悩んだ挙句、私は決断した。

 

 

約束の日、私は東京駅のホームにいた。

 

 

 日本の表と裏、恐らく千夏とは現実に顔を合わせることはないだろうと思っていた。だが、今こうして私は彼女の到着を待っている。

 

 

 

 結局、私は一番不味い三番目の選択をした。キャサリンに別れを告げ、千夏とのヴァーチャルな恋を選んだのだ。

 

 千夏からもう連絡はしないというメールを受けた時、私は自分の気持ちの大きさに気付いた。

 

 

 やはり、私は千夏に恋をしている。それは、はるか遠くに置いてきぼりにしてしまった、大切な感情。純粋に人を好きになる、素直な感情だった。

 

 

 

『僕は、ちなちゃんに恋をしたんです』

 

 私は、千夏から別れを告げられた時、素直な自分の気持ちを伝えた。

 

 不倫をしているうえに、更に別の女性に好意を伝える。きっと私はふられるだろう。キャサリンも千夏も失うだろう。でもそれでも良かった。自分の気持ちに素直になりたかった。

 

 

 

『わたしも、狸さんのことが好きです』

 

 千夏からの返事は意外なものだった。彼女もまた、以前から私に好意を抱いていたのだというのだ。

 

 お互いの気持ちが『イコール』だと分かった時、私はこれ以上ない幸せを感じた。この満たされるという感覚は、今までサイトで知り合ってきた女性からは得る事が出来なかった。

 

 

 

 そこが、千夏はそれまでの女性とは違っていたのだ。