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恋の魔法が完全に解けて

 それでもようやく射精感が増してきたという時だった。

 

 

「あの・・・まだイキませんか?」

 

 

 

 久美の一言は、すっかり私を萎えさせた。

 

 どうせ妊娠しているなら、久美の中に思いっ切り射精してやろうと思っていたのだが、元々の相性の悪さに加え彼女のやる気のなさは、そんな絶好の条件をも台無しにしてくれた。

 

 

 私は、久美との結合を解くと、乱れた息を整えながら、散乱した衣服を拾い始めた。

 

 

 

「乱暴なことしてごめん。お金は口座に振り込んでおくから。後で教えてくれる?」

 

 そう言って、久美の衣服も拾い集めて彼女に渡した。

 

 

「ありがとうございます。助かります」

 

 

 久美は気だるそうに下着を身にまといながら答えた。全く有難そうな声のトーンではなかった。彼女のしゃべり方、いつもこんな感じで付き合っていた頃はそれが好きだった。でも、今こうして耳にしていると、どこか面倒くさそうに受け答えしている。私と話をするのが本当は面倒くさかったのかな?などとも思えた。

 

 

 服を着て別れを告げると、久美は引き留めるでもなく、後でメールすると言って見送ってくれた。

 

 

 

 期待に胸を膨らませて登った階段を、今は落胆と慙愧の念という重しを背負って降りた。

 

 

 車のドアを開け、もう一度だけと久美の部屋を振り返った。

 

 

 

 みすぼらしい明かりが見える。恋の魔法が完全に解けた私にとって、今度こそ二度と訪れることはないだろう。

 

 

 

 車のキーをひねると、エンジン音が空しく響いた。

 

私は、車を走らせながら後悔の念を募らせていた。

 

 

 

 

 

人間が二人いる。 それが男でも女でも良い。

 

二人が互いに愛そうとしても、二人の間に愛し合える因子がなければ絶対に愛する事はできない。

 

愛情というものは、生まれた時から確定的に規定されているものだ。

 

自分の子供ですら愛する事の出来ない人だっている。

 

そんな人はやはり初めから二人の間に愛し合う共通の因子がなかったということだ。
その場合、いくら愛そうと努力しても結局は自分の努力は報いられない。

 

愛せないという関係がはっきり分かった以上、それを隠せば隠すほど両方が辛くなるだけだ。

 

 

 

 昔読んだ事のある本の一節を思い出していた。

 

 

 結局、私と久美の間には『愛の因子』がなかったのだろう。愛し合える条件が欠けていたという事だ。それはずいぶん前に気付いていた。お互いに。でも私はその事実から目を逸らし続けてきた。この日の無様な顛末は、防げたはずなのに・・・

 

 

 

「いつ振り込んでくれますか?」

 

 

 久美からの口座を知らせるメールを読んで苦笑した。

 

 

 

 サイトには『無視設定』という特定の相手との連絡を遮断できる機能がある。

 

 

 

 私は、久美を『無視設定』のリストに登録した。

 

 

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