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修羅場

 代理人?何を言っているんだ。それに、美咲は無事なのか?私の膝がガクガクと震えだした。向こうは私の携帯電話番号を知っている。いざとなれば私の住所を突き止める事もできるだろう。

 

 

「分かりました。美咲さんは、無事なのですか?」

 

 

「命に別状はありませんが、自宅で手首を切ったんです。それで救急病院に連れてきました」

 

 

「あなたが来るまで待っていますから」

 

「分かりました。1時間ほどで伺います」

 

 

 そう言って電話を切り、身支度を始めたが、手の震えは止まらなかった。

 

 

 美咲が無事だったという事だけは救いだったが、私がこれから向かう先が地獄の一丁目だという事に変わりはなかった。

 

 

 馬鹿な事をしてしまった。私は、病院への道筋、激しい後悔の念に囚われていた。

 

 

 

 病院は救急病院と言う事だったが、表の玄関から通常通り入る事が出来た。

 

 待合室は広く、その一角に子供連れの家族がひしめいていた。小さな子供の鳴き声が阿鼻叫喚の様相を呈していた。

 

 

 まさにここは、私にとって地獄だ。

 

待合室を見渡すと、奥の方の薄暗い片隅に一組の男女が認められた。女は美咲だった。

 

 

 私が近づいていくと、男が立ち上がって私を睨みつけた。敵意に満ちた眼差しだった。

 

 

 

 私は、軽く目礼すると、彼らに声をかけた。

 

「初めまして、狸です。美咲・・さんは、大丈夫ですか? お子さんは?どうしたんです?」

 

 私は平静を装って美咲や子供を気遣うそぶりを見せたが、膝が笑って、今にも尻餅をつきそうだった。

 

 

「子供は、美咲の実家に預けています。電話でお話しした通り、命に別状はありません」

 

「そうですか、良かった。ひとまず安心ですね」

 

 

 

 私の他人事の様なセリフに、美咲の夫の語気が荒くなった。

 

 

 

「あんたね、何を他人事に言ってんだよ。自分が何をしたか分からないのか?」

 

 

「美咲さんにはお見舞い申し上げますが、僕に何の関係があるのですか?」

 

 

「しらばっくれるんじゃないよ。あんた、美咲と不倫してただろ?俺が知らないとでも思ってるのか?」

 

 

 

 彼の声が怒りで震えていた。